誰がそう決めた?3歳の自分を取り戻す
以前Ellen Langer 博士の投稿をしましたが、その続きというか、自分のためにも残しておきたいので載せます。
以下は、Mel Robbins のYoutube動画の 「How to Use Your Mind to Heal Your Body With the #1 Harvard Psychologist」から、私が好きなお話の部分を抜粋・編集しています。どうぞ。
私の本のひとつに The Mindful Body(マインドフル・ボディ)というタイトルのものがあります。本を書くときは、まず「どんなタイトルにしよう?」と考えますが、初期の候補のひとつは “Who says so?”(誰がそう言った?) でした。
これは大人のみなさんへのアドバイスでもあります。
ときどき「3歳の自分」を取り戻してほしいのです。「誰がそう決めたの?」「なぜそうなるの?」と問い直してみる。
なぜなら、世の中のあらゆる“当たり前”は、もとは誰かが「こうしよう」と決めた“ひとつの決断”に過ぎないからです。
そして、その“決めた人”とあなたが違えば違うほど、無意識に従わないことがもっと大切になります。
また、世界のすべては不確実です。「1+1は必ず2になる」「馬は肉を食べない」そんなことさえ絶対ではないかもしれない。
だからこそ、あらゆることを“初めて出会うもの”のように扱うのです。
(中略)
私たちは自分を過小評価しすぎているということです。
「できない」と思い込みがちだけれど、多くの場合それは間違いです。多くの人は「専門家でありたい」と思っています。
もし専門家が“常に100%成功する人”を意味するのなら、ちょっと考えてみてください。
小さかった頃、エレベーターのボタンに手が届かなくて、大人に抱き上げてもらいながら押していましたよね。届くまでの過程は全部楽しかった。
でも今、エレベーターに入ってボタンを押せることにワクワクしますか?しないですよね。
つまり、私たちは「完璧にこなせること」からは喜びを感じられなくなる。不完全でありながらも、意識的にやる中にこそ生き生きさがある。
(中略)
私たちは本来、挑戦的なことに惹かれる存在です。
でも「仕事」と「遊び」を間違って理解してきました。一般的には「ワーク」と「ライフ」があって、そこから「ワークライフバランス」が必要だと言われますが、私は違うと思っています。
必要なのは “ワークライフ・インテグレーション(仕事と生活の統合)”。
仕事のときも遊びのときも、同じ自分でいられること。
遊びだって真剣にやることがあるし、仕事でも“自分をそこまで深刻にしない”ことが必要です。私自身は、すべてを“ゲーム”にしてしまいます。
(中略)
なぜマインドフルネスが大切なのか?
理由はたくさんあります。ひとつは、「知っている」と思うと注意を払わなくなるから。
でも世界は常に変化しています。無意識で自動運転のように生きていると、素晴らしいことにも、危険にも気づけません。要するに、“そこにいない”状態です。もし何かをやるなら、その瞬間にちゃんと「そこにいる」こと。そうして初めて活動の恩恵を受けられる。
要はこうです。“機械として生きるか、人として生きるか?”
幸せなとき、遊んでいるとき、興味をかき立てられているとき――そのとき人はマインドフルです。その瞬間、脳の神経は活発に働いている。
簡単な練習として、外を歩くときに新しいものを3つ見つけてみてください。
毎日通る道でも、「あれ?こんなのあった?」と気づくはずです。次に、身近な人、親友やパートナーについて新しいことを3つ見つけてみてください。そうやって“知っているつもりのもの”に新しさを見つけ続けると、やがて「私は思っていたほど分かっていなかったんだ」と気づき、自然と注意が向くようになるのです。
いかがですか?エレン博士のお話は、クリシュナムルティの学校で言われていたことをよく思い出します。
特に「あらゆることを“初めて出会うもの”のように扱う」というところ。
幾つになっても新鮮とイキイキと生きていける。
柔らかな希望に満ち溢れていてとても好きです。










