自由であることのまなび
クラスの前後によく生徒さんに質問するのですが、
最近の流行りは、
「他の人があまりやったことのない珍しい私の経験談」。
これすごく面白いです。
みんな色々な経験されているんだなぁ〜っとビックリします。
私の父は書家ですが、結構珍しい経験の持ち主です。
小学生の時に、学校にランドセルを忘れて行ったり。ぷ(笑)。
大学生の時に、1ヶ月かけて東京まで歩いて行き、帰りは飛行機(笑)。
1992年から3年かけて、ほとんど機械を使わずに「寸時舎」という山小屋を建てる。
「寸時舎」を建てるようになった経緯ですが、
書家として書を学び、何もかもが書を中心に動き、
人生の全てだった20年が過ぎた頃、
「書」は自分の一部でしかないという実感がうまれたそうです。
その当時父の心の中を占めていたことは、
自分の生のこと、書のこと、そしてそれを豊かにする自然のこと、
特に自然農法を営むことで自然との関わりを深めること。
なので基山に小さな土地を手に入れ、
自分の手で山小屋を建てながら、
書とは一体何であるかということを考え、
書と山小屋を建てることを織り交ぜた、
自分なりの「書論」を書くことを思いついたようです。
如何にして人真似でない自分の書を書くかということ、
そして自分の書を書くということはどういうことか。
1年で建てるつもりが、結局3年かかり、
その書論は毎月書芸院で発行している「淡遠」に記載されました。
「自由であることの学び」
父が考えた言葉で、書芸院で伝えたいこと。
私は19歳くらいから自由について考え始めましたが、
本気で考えてはいなかったいうことにこれを書きながら実感(笑)。
「自由」という事が私は分からないし、
父も分からないのだろうと思います。
だから自分なりの経験を色々やってみる。
今回のアクロスの書展のテーマである「自由」。
出品者のみなさんそれぞれの思う自由がつまっています。
今年も書と共にお花、お茶も有りますで、是非遊びにきてださい!
ちなみに福岡書芸院のFacebookページで書展まで、
毎日書に関することをアップしていますので、
チェックしてみて下さい!
ちょいちょい出てくる、私に関する話が鬼娘っぶりを発揮してます(笑)
書花茶 「自由」
日時/2015年4月14日[火]〜19日[日] 10:00〜18:00 最終日は17:30迄
場所/アクロス福岡 交流ギャラリー2F
福岡市中央区天神1-1-1 アクロス福岡2F
オープニング茶会/4月14日11:00より
書のパフォーマンス/4月19日15:00より